東洋音楽学会のこれまでの主な事業
『日本・東洋音楽論考』(創立三十周年記念)
東洋音楽学会(編)
東京 : 音楽之友社、1969年発行。
東洋音楽選書(全12巻)、東洋音楽学会編
東京:音楽之友社、(1967〜1990年)。
1.
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『日本の民謡と民俗芸能』
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1967年
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2.
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『唐代の楽器』
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1968年
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3.
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『箏曲と地歌』
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1967年
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4.
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『能の囃子事』
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1990年
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5.
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『南洋・台湾・沖繩音楽紀行』
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1968年
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6.
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『仏教音楽』
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1972年
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7.
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『三味線とその音楽』
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1978年
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8.
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『東南アジアの音楽』(黒沢隆朝著)
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1970年
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9.
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『日本の音階』
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1982年
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10.
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『雅楽 : 古楽譜の解読』(林謙三著)
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1969年
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11.
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『中国・朝鮮音楽調査紀行』(田辺尚雄著)
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1970年
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12.
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『歌舞伎音楽』
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1980年
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1963年から1988年まで、大規模な学際的調査に東洋音楽学会として参加しました。これが九学会連合調査です。
1947年に、人間科学に関係の深い6つの学会が協力して、それぞれの立場から人間の総合的理解を目指して研究発表をおこなうかたちで始まった学際的な動きは、加入学会の数が8、9、10と変遷し、1974年に9つの学会に定着して、九学会連合と呼ばれるようになりました。加入学会は、日本民族学会、日本社会学会、日本人類学会、日本宗教学会、日本地理学会、日本民俗学会、日本言語学会、日本心理学会、そして社団法人東洋音楽学会です。東洋音楽学会の加入は、公式には1964年からですが、1963年の調査に非公式ながら参加しました。
九学会連合による調査研究は特定地域調査に従事していた時期と、テーマ別調査研究を推進していた時期があります。具体的な特定地域における自然・社会・文化に関する総合研究は、1953年から文部省科学研究費補助金を得て、大規模に展開されました。特定地域の選定は、対馬、能登、奄美、佐渡、下北(1963年から)、利根川(1966年から)、沖縄(1971年から)、奄美(1975年から)でした。
1980年からは、特定のテーマに関する総合的研究に変わり、日本の風土、日本の沿岸文化、地域文化の均質化について調査が実施されました。
九学会連合は、毎年連合大会を開催し、その成果を踏まえた機関誌『人類科学』が毎年刊行されていました。さらに、単行本のかたちの出版もおこなわれました。東洋音楽学会が関わったものは以下の通りです。
『下北:自然・文化・社会』 九学会連合下北調査委員会編. 東京:平凡社, 1967.
『利根川:自然・文化・社会』 九学会連合利根川調査委員会編. 東京:弘文堂, 1971.
『沖縄:自然・文化・社会』 九学会連合沖縄調査委員会編. 東京:弘文堂, 1976.
『奄美:自然・文化・社会』 九学会連合奄美調査委員会編. 東京:弘文堂, 1980.
『日本の風土』 東京:弘文堂, 1985.
『日本の沿岸文化』 九学会連合日本の沿岸文化調査委員会編. 東京:古今書院, 1989.
『地域文化の均質化』 九学会連合地域文化の均質化編集委員会編. 東京:平凡社, 1994.
九学会連合調査は1988年に解散しました。
科学研究費補助金(研究成果公開促進費)「研究成果公開発表(B)」
伝統文化の継承と発展 音楽教育の現場から
……声からはじめる日本音楽の指導
日時:
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2007年1月13日(土) 午後1時〜5時30分
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場所:
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イイノホール
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主催:
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(社)東洋音楽学会
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後援:
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東京都小学校音楽教育研究会、 東京都中学校音楽教育研究会、 日本音楽教育学会 実行委員会事務局長 加藤富美子
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プログラム:
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第1部
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基調講演「声からはじめる日本音楽の指導」
小島美子(国立歴史民俗博物館名誉教授)
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第2部
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公開シンポジウム 「伝統文化の継承と発展 音楽教育の現場から」
パネリスト:
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大熊信彦 (文部科学省教科調査官)
山内雅子 (小金井市立小金井第一小学校)
清水宏美 (立川市立立川第二中学校)
小塩さとみ(宮城教育大学)
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第3部
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ワークショップ
「日本音楽の新しい指導方法 声をつかいこなそう!」
1)
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唱歌でつかむ日本音楽 〜能楽囃子の唱歌から
講師:
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大倉源次郎(能楽大倉流小鼓方)
竹市学(能楽藤田流笛方)
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2)
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声でつかむ日本音楽 はなしことばから地歌まで
講師:
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上西律子(わらべうた)
<ことこと倶楽部>のこどもたち
狩谷春樹(箏曲家)
中村仁美(雅楽演奏家)
米川裕枝(地歌箏曲家)
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公開シンポジウムの詳しい報告は会報70号に掲載されています。
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